初期費用って、結構な大金とられちゃうだよね。いくらかかるんだろう…
賃貸の部屋を借りるときに、いちばんドキッとするのが「初期費用はいくらかかるの？」というところだと思います。
悲しいことにこのご時世では、払わなくて良いような内容まで初期費用の内訳に入ってしまっていることが多々あります。
不動産会社はもっともらしい理由を付けて、少しでも多く初期費用をとろうとしてくるのです。
ただ、なにも知識がないままでは、初期費用の内訳をみても「いる」「いらない」の判断が難しいかと思います。
そこでこの記事では、不動産エージェントの立場から、**「賃貸 初期費用 内訳」**をできるだけ網羅的に、かつやさしい言葉で解説します。
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「賃貸の初期費用」とは？
賃貸の初期費用とは、契約をして実際に入居するまでに、まとめて支払うお金の総額のことです。
主な中身は、次のとおりです。
- 礼金
- 日割り家賃
- 前家賃（次の月の家賃）
- 共益費・管理費
- 敷金
- 仲介手数料
- 火災保険料
- 保証会社への保証料
- 鍵交換費用
- クリーニング代・消毒料・24時間サポートなどのオプション費用
このほかにも、物件によって追加される項目もあります。
これ、全部初期費用で払わないといけないの？
必要なものが多いですが、その中でも削れるもの、安くできるものがありそうです。
初期費用のざっくり相場
多くの不動産会社や情報サイトでは、**「家賃の約4～6ヶ月分」**が初期費用の目安とされています。
- 家賃6万円 ⇒ 約24万～36万円
- 家賃7万円 ⇒ 約28万～42万円
- 家賃8万円 ⇒ 約32万～48万円
※これは家具・家電や引っ越し代を含まない目安です。
もちろん、敷金・礼金ゼロ物件や**キャンペーン物件（フリーレントなど）**を選べば、家賃3～4ヶ月分程度まで抑えられるケースもありますし、逆にオプションが多いと家賃7ヶ月分近くかかることもあります。
初期費用の内訳
ここからは、初期費用の内訳を1つずつ丁寧に見ていきます。
「これは何のお金なのか」「いくらぐらいが相場なのか」を知っておくと、見積もりを見たときに慌てずに済みますよね！
敷金（保証金）
敷金は、家賃の滞納や退去時の原状回復費用に備えて、大家さんに預けるお金です。
敷金に関しては、規制する法律がないので金額の設定は自由になります。
退去時に、部屋の修繕費などを差し引いた残りが返金されます。
- 一般的な相場：家賃0～2ヶ月分
- 例：家賃7万円なら0～14万円ほど
最近は、敷金ゼロの物件も増えていますが、その場合は退去時に「クリーニング代」等をまとめて請求されることが多いです。
また、敷金の中にクリーニング代が入っているか否かが、契約書で確認できるか確認してください。
そのほかにも、退去時に敷金から差し引かれる可能性があるものは、賃貸借契約書で事前に確認をしておきましょう！
礼金
礼金は、大家さんに対する「お礼」という位置づけのお金です。
敷金と違って、退去しても返ってきません。
- 一般的な相場：家賃0～2ヶ月分
- 例：家賃7万円なら0～14万円ほど
こちらも近年は、礼金ゼロ物件が増えています。
敷金礼金がゼロだと初期費用を大きく下げられるので、学生さんや新社会人の方に人気です。
こちらは、大家さんと相談する必要がありますね！
日割り家賃
入居日が月の途中の場合、入居日から月末までの家賃を日割りで支払うお金です。
入居日をできる限りギリギリに設定することで、少しでも日割り家賃を下げることができます。
入居日のスケジュールは入念に確認しましょう！
前家賃（翌月分家賃）＋ 共益費・管理費
多くの賃貸では、「翌月分の家賃」と「共益費・管理費」を前払いします。
- 前家賃：家賃1ヶ月分が基本
- 共益費・管理費：数千円～1万円台が目安
共益費・管理費には、共用部分の電気代や清掃費、エレベーター維持費などが含まれます。
最近の物件では、インターネット代や24時間サポートの一部が含まれていることもあります。
仲介手数料
仲介手数料は、部屋探しをサポートしてくれた不動産会社に支払う手数料です。宅建業法上、**上限は「家賃の1ヶ月分＋税」**と決まっています。
- 一般的な相場：家賃0.5～1ヶ月分＋消費税
- 例：家賃7万円・手数料1ヶ月分の場合
70,000円 × 1.1（消費税10％）＝ 77,000円
最近は「仲介手数料0円」「半額」といった不動産会社も増えていますが、全ての物件に適用されるとは限らないので、事前に確認が必要です。
私にご連絡をいただければ、仲介手数料を半額以下にしてご紹介することも可能です！
まずは、お気軽にご連絡をください！
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火災保険料（家財保険）
賃貸契約のときは、ほぼ例外なく火災保険（家財保険＋個人賠償責任保険など）への加入が必須です。
- 相場：2年間で1.5万～2万円前後
（1年契約の場合は1万円前後）
保険の内容としては、自分の家財が火事・水漏れで壊れたときの補償や、階下への水漏れで他人に損害を与えた場合などの補償が含まれていることが多いです。
ただ、必ずしも相手方が指定した保険に入る必要はありません。
自分で安い火災保険を見つけて加入することで、初期費用を抑えることができます。
セキスイハイムさんなどは、指定の火災保険じゃないとダメだったりします。
保証会社への保証料
最近は連帯保証人を立てる代わりに、家賃保証会社の利用が必須条件になっている物件がほとんどです。
- 初回保証料の相場：家賃＋共益費の30～50％程度
- 例：家賃7万円＋共益費5,000円
⇒ 合計75,000円 50％なら、初回保証料は約37,500円
更新料として、1年ごとに1万円前後かかるプランも多いので、契約前に条件をしっかり確認しておきましょう。
鍵交換費用
入居時には、防犯上の理由から鍵を交換するケースが一般的です。
- 相場：1.5万～2万円前後
- オートロック付き、ディンプルキーなど高性能な鍵だと、2万円以上になることもあります。
物件によっては「鍵交換費用は任意」となっていることもあり、その場合は断ることも可能ですが、安全面を考えると交換しておく方が安心です。
クリーニング代・消毒代・24時間サポートなど
ここは物件や管理会社によって差が大きい部分です。
代表的なものは以下のような項目です。
- 退去時クリーニング代（入居時に前払いのケースも多い）
- 害虫駆除・消毒費用
- 24時間サポートサービス（鍵の紛失や水回りトラブル時の相談窓口）
- コンシェルジュサービス、見守りサービス など
金額はそれぞれ1～3万円前後が多く、「任意」と書いてあっても、実質的にセット前提になっていることもあるので、見積もりの段階で不明な項目は遠慮せず質問してOKです。
私の経験上、退去時のクリーニング代以外は不要であると考えています。
必須なのか、任意なのかをしっかり確認しておきましょう！
家賃別の初期費用シミュレーション（イメージ）
実際にどれくらいの金額になるのか、家賃7万円のワンルームを例に、一般的な条件でシミュレーションしてみます。
各社のシミュレーション例でも、家賃6～8万円で初期費用が35～55万円程度という例が多く出ています。
家賃7万円の場合の一例
合計：およそ449,500円（約45万円）
実際に大手ポータルサイトの例でも、家賃6～8万円の物件で初期費用が**家賃の5～6ヶ月分（約35～48万円）**という試算が出ています。
初期費用に「含まれないけれど、忘れがちな出費」
多くの「賃貸の初期費用」の記事には、次のような費用も合わせて紹介されています。
実際の引っ越しではここまで含めて準備しておくと安心です。
- 引っ越し業者の費
近距離の単身引っ越しでも3～6万円前後 - 家具・家電の購入費用
冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・カーテン・照明など - インターネット回線の工事費・初期費用
マンションタイプなら1～3万円前後の工事費がかかることも - 新しい生活用品
食器、洗剤、ゴミ箱、収納用品など細かいものが積み重なります
「初期費用＝不動産会社に払うお金」だけに意識が向きがちですが、実際は＋10万～20万円くらい余裕を見ておくと、安全です。
賃貸の初期費用を抑える主な方法
各社のコラムや不動産会社の解説でも、初期費用を抑えるコツとして、ほぼ共通して次のようなポイントが挙げられています。
敷金・礼金ゼロ物件や、フリーレント物件を狙う
敷金・礼金が0ヶ月の物件を選べば、それだけで家賃2ヶ月分以上を節約できます。
「フリーレント1ヶ月」など、最初の1ヶ月の家賃が無料になる物件もあり、日割り家賃・前家賃がグッと安くなります。
ただし、短期解約違約金（1年以内に解約すると家賃1ヶ月分など）が付いていることも多いので、契約書の条件をよく確認しましょう。
これは、大家さんとの交渉次第でOKをしてくれる場合も十分に考えられます！
試してみる価値はありそうですね！
仲介手数料が安い不動産会社を選ぶ
仲介手数料が「0円」や「0.5ヶ月分」といった会社を使うと、数万円単位で安くなります。
「仲介手数料無料」と書いてあっても、全ての物件で適用されるわけではないので、「この物件はどうですか？」と事前に確認が大切です。
仲介手数料無料はなかなかないですよね。
オプション費用を削れないか相談する
消毒費用、24時間サポート、コンシェルジュサービスなど、任意のオプションになっている項目は、外せる場合があります。
見積書をもらった段階で、**「これは必須ですか？」「外すことはできますか？」**と素直に聞いてみると、削れるケースも珍しくありません。
もし、不動産屋さんに聞きずらい場合は、私にご相談ください！
家賃そのものを少し下げて検討する
初期費用は「家賃〇ヶ月分」で決まる部分が多いので、家賃を1万円下げると、初期費用も4～6万円ほど下がるイメージになります。
「初期費用を30万以内に抑えたい」ような場合は、家賃を少し下げて探してみるのも一つの方法ですね。
引っ越しシーズンをずらす
1～3月の繁忙期は、家賃・初期費用・引っ越し代が高くなりやすい時期です。
4～8月頃の、比較的落ち着いている時期を狙うと、キャンペーン物件や引っ越し料金の安いプランが見つかることが多いです。
見積書を見るときのチェックポイント
実際に不動産会社から「見積書（初期費用の内訳）」をもらったときに、最低限チェックしておきたいポイントもまとめておきます。
- 敷金・礼金・仲介手数料が、それぞれ何ヶ月分になっているか
- 保証会社の保証料の計算基準（何％か、更新料は？）
- 火災保険の保険期間（1年か2年か）と補償内容
- 鍵交換費用やクリーニング代が、相場と比べて極端に高くないか
- 「任意」「オプション」になっている費用がないか
ここまで理解しておけば、他の物件や他社の見積りと比較しつつ、「どこを削れるか」「自分の場合はいくら用意するべきか」が見えてきます。
ご連絡をいただければ、初期費用チェックリストをお配りさせていただきます！
配布はコチラから、DMをお願いします！
まとめ
最後に、この記事のポイントを簡単に整理します。
「初期費用ってなんとなく高い」というイメージだけで部屋探しをしてしまうと、不要なオプションまでつけてしまいがちです。
今回のように内訳を一つずつ理解しておけば、「これは自分に必要か？」と落ち着いて判断できるようになります。
もし、実際に検討中の物件があれば、
- 家賃
- 敷金・礼金
- 見積もりに書いてある項目
などを教えてもらえれば、「これは高い／普通」「ここは交渉の余地あり」といった形で、具体的に一緒にチェックすることもできます。
私自身、お部屋探しをしている方のサポートをするお仕事をしています！
もし、お部屋探しで困ったことがあったらお気軽にご連絡ください！
また、知り合いの不動産屋さんもご紹介できますので、仲介手数料等もお安く対応させていただきます！
まずは、お気軽にご連絡お待ちしております！
お部屋探し以外でも、お気軽に！人生の相談とかでもよいですよ（笑）