お部屋探し

不動産屋はここを見る!内見で確認しないと損する意外なチェック箇所

スーツとお面を着た男性。プロフィール画像。

ななせ

主な所有資格:宅建、FP2級、測量士補、空き家再生士、賃貸住宅メンテナンス主任者 現在不動産エージェントとして活動中。

人生の大きな転機となる「お引越し」。

新しい生活へのワクワク感がある一方で、「変な部屋を選んでしまったらどうしよう…」という不安も大きいですよね。

特に初めてのお部屋探しでは、不動産屋さんの営業トークに圧倒されたり、部屋の雰囲気だけで「ここにします!」と決めてしまったりしがちです。

ななせ
ななせ

でも、ちょっと待ってください!!

お部屋探しで最も重要なのは「内見(ないけん)」であり、その時「確認」の精度が、入居後の生活の質を100%左右すると言っても過言ではありません。

「でも、具体的にどこを見ればいいの?」
「素人だから構造のことなんて分からない…」

そんなあなたのために、今回は不動産素人のわかりやすいように、チェック項目をまとめてみました。

これを読めば、もう内見は怖くありません。スマホ片手に、あるいはプリントアウトして、ぜひ現地で活用してください!

あすか
あすか

私も参考にさせてください!


ブログを読むのが面倒だ!という方は、下記より直接ご連絡ください!

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内見に行く前の「準備」が勝負の8割

内見は、現地に行った瞬間から始まるのではありません。

実は、行く前の準備で勝負の大半が決まっています。

手ぶらで行くのは、武器を持たずに戦場に行くようなものです。

1. 必須アイテム「三種の神器」

まずは三種の神器と言われる(僕だけ?)道具を紹介します。

この3つは確実に持っていくようにしましょう。

メジャー(3m〜5mのもの)

100円ショップのものでも構いませんが、ふにゃふにゃした裁縫用ではなく、金属製のしっかりしたものがベストです。

家具の配置だけでなく、「搬入経路」を測るために必須です。

ななせ
ななせ

建築系の業界では、JIS規格品のメジャーを使用します。要は、国家規格品の正確なメジャーです。

スマートフォン

写真は「これでもか」というくらい撮ってください。

後で見返すと「あれ?ここのコンセントどこだっけ?」となることが必ずあります。

また、懐中電灯機能やコンパス(方角確認)機能も使います。

あすか
あすか

「あそこ撮っておけばよかった~。」ってよく案ですよね。七瀬さんに教えてもらってからは、ひたすら写真を撮っています(笑)

間取り図(図面)

不動産屋さんが用意してくれますが、自分でも書き込みができるようにペンを持参しましょう。

気になったことは図面に直接メモするのが一番記憶に残ります。

併せてバインダーもあると便利ですね!

内見時に不動産屋さんからもらった資料も、バインダーに挟んでおくことができます。

自分の家具・家電のサイズを測っておく

これを忘れる方が非常に多いです!

ななせ
ななせ

私も忘れがちの項目です。電化製品などは、型番がわかればサイズが判明する場合もあります。

今使っている家具や家電を持っていく場合、以下のサイズを測ってメモしておきましょう。

冷蔵庫(幅・奥行き・高さ)

特に「放熱スペース」が必要なので、ギリギリだと入りません。

また、設置個所まで運ぶことができるかの判断材料にもなりますので、しっかりと確認しましょう。

ななせ
ななせ

私の経験上、設置個所までのルートが狭く、設置するのに苦労しました…

洗濯機(幅・奥行き・高さ・排水ホースの位置)

ドラム式洗濯機は特に入らないことが多いです。

築年数が古い建物は特にその傾向が高いです。

洗濯パンが小さかったり、設置個所までのルート(脱衣所の扉など)が狭かったり。

あすか
あすか

私も、この前の物件は築30年でドラム式洗濯機が入らなかったために諦めました…

ドラム式洗濯機は、2000年以降から少しずつ普及し始めています。
2010年ごろまでの物件はドラム式洗濯機が入らない作りになっている場合は多いように感じます。

ベッド、ソファ、テレビ台

大きな家具のサイズはマストで測りましょう。

また、その家具が解体可能か否かについても併せて確認をしておきましょう。

解体ができないベッドなどは、そもそも搬入が難しい場合もあります。

ななせ
ななせ

そもそもの話ですが、長く使うつもりで購入する家具であれば、解体可能な家具を選ぶようにしましょう!

お部屋の中で確認すべき「絶対ポイント」

いざ、お部屋の中へ。

玄関を開けた瞬間の「第一印象」や「明るさ」も大事ですが、プロはもっと細かいところを見ています。

1. 玄関周り

靴箱の収納はマストです。

靴箱がないと、玄関が思った以上にごちゃごちゃしてきます。

また、男性の場合靴箱の奥行きも確認してください。

足のサイズが大きい方だと、靴が入りきらず扉が閉まらないなんてこともあります。

ななせ
ななせ

これ、私も経験しました。靴が入りきらなかったので、斜めにして靴を入れて対応しました…

また、玄関幅については最重要チェックポイントです。

冷蔵庫やドラム式洗濯機がここを通れるかを確認しますドアノブが出っ張っていて実際の有効幅が狭いこともあるので注意です!

2. 水回り:生活の快適さに直結

水回りの不満は、引越し後に一番ストレスになります。

遠慮せずにガンガン確認しましょう。

ななせ
ななせ

お部屋選びで水回りを重視する人は多いです。大家さん目線でも、リフォームをするならまずは水回り。水回りの汚さは生活に大きな影響を与えます。

水圧と排水

不動産屋さんに許可を取って、必ず水を出してみてください。 シャワーの水圧は弱くないですか? 水を流したあと、排水口からボコボコと変な音がしたり、水が詰まりそうになったりしませんか?

カビとニオイ

洗面台の下、シンクの下の収納扉を開けて、顔を突っ込んで匂いを嗅いでください。下水臭い場合は、配管のパッキンが甘い可能性があります。また、浴室の天井や四隅に黒カビの跡がないかもチェックです。

洗濯機置き場(防水パン)

防水パンのサイズ(60cm×60cmが一般的ですが、古い物件だと小さいことも)を確認。さらに重要なのが**「蛇口の高さ」**です。ドラム式洗濯機などの背の高い機種だと、蛇口が邪魔をして置けないトラブルが多発しています。

ななせ
ななせ

この問題、本当に苦労します。ドラム式洗濯機が入らないなんてことが引っ越し当日に判明したら最悪です…

防水パンのサイズが小さい場合は、可動式の防水パンの使用や、引っ越し会社によっては放水パンから出る部分に敷く土台を用意してくれたりします。

事前に判明しているか否かで、対応が大きく変わります。

3. 居室(リビング・寝室)

最も長く滞在するであろう居室。

居室の快適さ=生活の快適さ

になります。

コンセントの位置と数

テレビ端子はどこにありますか? ベッドを置きたい位置にコンセントはありますか? タコ足配線だらけにならないよう、生活動線をイメージして確認してください。

スマホの電波状況

部屋の四隅や、トイレ、お風呂場の中でもスマホを見てください。鉄筋コンクリート造のマンションだと、奥まった部屋で電波が弱くなることがあります。

窓と結露

サッシ(窓枠)の下を見てください。木枠が黒ずんでいたり、ふやけていたりしませんか? それは冬場に激しい結露が起きる証拠です。カビの原因になります。

傾きの確認

ビー玉を転がす…なんて昭和なことはしなくていいですが、部屋の真ん中に立って目を閉じ、違和感がないか感じてみてください。また、スマホの「水準器アプリ」を使うのも手です。

4. 音(防音性):隣人の気配

壁をコンコン叩く人がいますが、素人が叩いても実はあまり分かりません。それよりも以下の方法が有効です。

窓を閉めて耳を澄ます

外の車の音、話し声はどれくらい聞こえますか?

時間帯を想像する

内見が昼間なら「今は静かだけど、夜になって隣の人が帰宅したらどうだろう?」と想像します。不動産屋さんに「隣や上にはどんな人が住んでいますか?(単身男性?学生?ファミリー?)」と聞いてみるのも良いでしょう。個人情報なので詳しくは教えてくれませんが、ヒントはくれるはずです。

部屋の外こそ重要!「共用部」のチェック

「部屋の中がキレイならOK」は大間違い。

共用部を見れば、そのマンションの「管理体制」と「住人の民度」が一発で分かります。

ななせ
ななせ

意外と、住民の民度が生活のストレスになったりします。ここは慎重に判断しましょう!

ゴミ置き場(最重要)

ここが汚い物件は絶対に避けてください。

  • 分別はされていますか?
  • 回収日ではないのにゴミが溢れていませんか?
  • カラス避けのネットは破れていませんか? ゴミ置き場が荒れている=**「ルールを守れない住人がいる」または「管理会社が機能していない」**証拠です。入居後のトラブル(騒音など)に巻き込まれる確率が跳ね上がります。

集合ポストと掲示板

  • ポストからチラシが溢れて床に散らばっていませんか? これは空室が多いか、ポストの中身を整理しないズボラな住人が多いサインです。
  • 掲示板に「騒音についてのご注意」「ゴミ出しルールについて」などの貼り紙が古びて残っていませんか? もしあるなら、その物件では現在進行系でそのトラブルが起きている可能性があります。

駐輪場

自転車がドミノ倒しになっていたり、錆びついた放置自転車があったりしませんか? 整理整頓されていない駐輪場は、自転車泥棒やイタズラのリスクも高いです。

見落としがちな「周辺環境」と「シミュレーション」

部屋と建物が完璧でも、環境が悪ければ生活は破綻します。

駅から物件までの道のり

  • 「徒歩○分」の罠: 不動産広告の「徒歩1分=80m」は、信号待ちや坂道を考慮していません。実際に自分の足で歩いて時間を計りましょう。
  • 夜道の安全性: できれば昼だけでなく、夜にもう一度現地に行ってみるのが理想です。昼間はのどかな住宅街でも、夜になると街灯が少なくて真っ暗…ということもあります。特に女性の一人暮らしなら、コンビニまでの道のりや人通りの多さは要確認です。

騒音・ニオイの発生源

  • 近隣施設: 近くに学校(チャイムや運動会の音)、大きな病院(救急車のサイレン)、線路・幹線道路(振動と騒音)、飲食店(焼肉屋やラーメン屋などの排気臭やゴキブリのリスク)がないか確認しましょう。
  • ベランダからの景色: 目の前に大きなお墓がある、隣のマンションの窓と近すぎてカーテンが開けられない、なども現地でないと気づけません。

不動産屋さんに必ず聞くべき「魔法の質問」

最後に、案内してくれている不動産屋さんにこれを聞いてください。これで信頼できる担当者かどうかも分かります。

「ぶっちゃけ、このお部屋のデメリットって何ですか?」

良い不動産屋さんは、「実はここは北向きなので洗濯物が乾きにくいです」とか「目の前の道路が抜け道になっていて朝は少しうるさいかもしれません」と、正直に教えてくれます。

逆に「いやー、特にないですよ!最高ですよ!早く決めないと埋まっちゃいますよ!」とメリットばかり強調して急かしてくる担当者は要注意です。

また、以下のことも確認しておきましょう。

  • 「空室期間はどれくらいですか?」 → 半年以上空いているなら、何か理由(家賃が高い、事故物件、環境が悪いなど)があるかもしれません。
  • 「退去理由を知っていますか?」 → 「転勤」や「結婚」などのポジティブな理由なら安心ですが、「騒音トラブル」などが理由なら危険信号です。

まとめ

自分の要望全てを完璧に満たす物件は正直なかなかありません。

大切なのは、**「自分にとって譲れない条件は何か」を明確にし、「どこまでなら妥協できるか」**を確認することです。

内見は、これからあなたが毎日帰る場所、あなたを守ってくれる場所を選ぶ大切な儀式です。

「担当者さんに悪いから…」と遠慮して、さらっと見て終わらせてはいけません。

クローゼットを開け、水を流し、メジャーで測り、床に座ってみる。 そこまでやって初めて「ここに住むイメージ」が湧いてくるはずです。

今回のブログを参考に、あなたが「ここに帰ってきたい!」と心から思える素敵なお部屋に出会えることを応援しています。

焦らず、じっくり、納得の行く「確認」をしてくださいね!


もし、信用できる不動産屋さんがいなければ、知り合いの不動産屋さんをご紹介することも可能です!

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